ツールなんていくらでも凝りたくなるけど、
営業にかけた経費の元をとるのに
どれくらいかかるかって話だ。
自前で描き書き。
名刺もチラシも手作り。
“売り”も自分で考える。
ずっと会社員だとこういうことやらないまま
来てる人も多かろう。
総務とかの仕事よね・・・。
フリーランスって自由人になれるって意味じゃなく、
ひととおり全部自分でやれる人のことだ。
でもいくらなんでもいっぱいいっぱいになることもあり、
フリー同士でつながって
やっぱり会社みたいに分業しようぜ!ってことにもなるわけ。
こういう本を持っているのだが、
主にデザイナーさんの独立自営のことで、
漫画家は自由業だが必ずしも「自営」ではないと思った。
自律的でないほうが
出版社やエージェンシーに守られる。
(すくなくとも専属契約のある集英社で育った私は
甘甘のお嬢ちゃんであった)
この中に「独立しないほうがいい人」って
項目があって、面白い。
1・濃密かつ閉鎖的な環境で仕事するのがつらい人
2・責任感に乏しく、コミュニケーション能力に難がある人
3・お金儲けに興味がない人
4・複数の問題に同時に取り組めない、めげてしまう人
5・仲間の気配がないとサボってしまう人
6・いま勤めてる職場では人が辞めずに育っている
7・上司に恵まれている人
8・デザインの仕事(自分の得意分野)以外を考えるのが苦痛
(かいつまんで書いてます)
近所の知り合いで某大手ゲームメーカーの
モンスターデザインやってた人がいるんだけど、
大量リストラにあって、フリーでやらざるを得なかった時代、
自営ってどうしていいかわからなかった、って言ってた。
いまは専門のエージェンシーから派遣で働いてて
落ち着いたようですが。
ゲーム作りはチームワークだから、
会社組織でやれない人が生き残るの難しいのだけど、
(それでも西部劇の賞金稼ぎみたいなフリーランスもいるらしいが)
漫画の世界はチームワークが必須ではなく、
ある意味、出版社やエージェンシーの管理の元で
「パーソナルマネージャーのいる芸能人」ぽく
自分の好きなことだけやっている人が多い、と言ってよろしい。
好きなことだけやりたくて
上記の「上司に恵まれて」「人が育ってる環境にいる」のなら
わざわざリスク背負って
独立営業したりせんでええってことで。
私はいい環境にいたけど、
自分でやりたい、と飛び出したのだ。
「上司」にあたる人も怒らせたし。
それが正解だったかどうかわからない。
でも飛び出してやってみなければ
きっと後悔していた。
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